....広い台地は全て萱の草原で、すでに刈り採った積萱がところどころ盛られてある。この辺は萱がすこぶる多い。
ヌプカウシとはアイヌ語で「萱の多く茂った」と云う意味だそうだが、まったくそうだ。ヌプカウシヌプリを
「平原の上に聳える山」と解している人もあるが、バチェラーさんのアイヌ語辞典にも前例を挙げているし、
昔長いあいだ測量隊に働いたことのある、芽室村の水本文太郎というアイヌ人もそういっていたから、
やっぱり萱で覆われた山と解する方が正しいようだ。もっとも、それは、確かに、平原の上に聳える山には相違ないけれど。...
伊藤秀五郎著、冬の然別沼より
十勝平野の北辺、然別湖の南に、道道85号線を挟んで西・東ヌプカウシ山
が対峙している、然別火山群に属する山で、
山腹にはナキウサギや天然記念物のカラフトルリシジミが生息していて、
この山を縦断する計画の士幌然別湖線の建設は一時中断となっている。山腹の溶岩塊の下には永久凍土が形成され、風穴が見られる。
道道85号線の扇が原駐車場の少し下に登山口があり、そこには3〜4台位の駐車帯がある。
登るに従い、針葉樹からダケカンバに変わる笹原の中をひたすら、真っ直ぐに1時間ほどの登りで広い台地に着く。
台地の先に頂上部の盛り上がりが見えていて、この先で少し下ると頂上部コブの縁にぶつかる。
下部は累々とした岩塊が100mほど続き、岩塊を乗り越えて、不明瞭な踏み跡をたどると狭い頂上。
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